憩いの時間

 

旅の終点、哈爾浜がある黒龍江省はロシアとの国境に接しています。その土地は白鳥に形が似ているため、あちこちに白鳥の名をつけた建物が並んでいます。

哈爾浜の街はロシアの香りでいっぱいです。朝市にもロシア風のパンがあったり、ロシア人専用のデパートがあったり、ロシアのものを売っている露店が並んだ通りがあったり・・・・・・私たちが泊った馬迭爾賓館もロシア系ユダヤ人の建てたホテルだったのです。

お天気のよくなった8月5日、東北虎林園と太陽島にでかけました。東北虎林園はサファリパークになっているので、専用のバスに乗って虎を放し飼いにしている園内を移動します。お金を払えばウサギや鶏など、虎に餌をやることも可能です。しかし。このバス、大丈夫なのでしょうか。専用のバスといっても格子はないし、窓ガラスは自由に開けることができるようになっています。虎のいるところを通ると、みんな窓を開けて外を見ています。虎の方もよく心得たもので、バスがやってくると「どれ、ちょっとサービスしてやるかい」という感じで、ひっくり返って脚をばたばたさせたり、草むらから顔を出して首をかしげています。大連で見たパンダよりずっと愛敬があったのでした。

太陽島のほうは太陽島公園があり、蓮の花でいっぱいの湖があります。中国各地からやってくる観光客でにぎやかです。ボートをこぐ人、橋の上で涼んでいる人、姉妹都市・新潟市が作った日本庭園で和服(ちょっと変)を着てご満悦の外国人など、のんびりとした雰囲気がなんとも心を和ませてくれます。

中国の地を踏んだ途端に体調を崩してしまった私でしたが、そのためにあまり忙しい日程にならなかったのでした。おかげでゆったりとした休日を楽しむことができました。今回のレポートはここまでです。紹介できなかった写真や料理などが沢山あるのですが、ひとまずここで終わりにしておきます。

 

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哈爾浜の街はロシア風の建物でいっぱい


宿泊した馬迭爾(マァディエアル)賓館は94年の歴史


ロシアの商品が並ぶ露店


途中で立ち寄ったガソリンスタンド


太陽島の荷花湖は満開のハス


水に囲まれた太陽島公園はとても涼しい


太陽湖も観光客がいっぱい


公衆電話。変なところ、わかりますか?


目の前に座り込んでいる虎は迫力満点


虎とはいっても子供はかわいい

 

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