食べるの大好き!

 

私は食べるのが大好き。それがおいしいものなら何でも食べます。今度の旅もおいしいものにめぐりあえるかも、そう思いながら出かけました。ところが、大連の暑さと東北地方特有の生ニンニクでおなかをこわしてしまったんです。それでもおいしいものなら食べてしまうのが私のいいところ。結局いろいろ食べてきました。

[麺食](餃子など)
東北地方は小麦粉が主食です。その小麦粉を使って作るのが餃子や包子、ニラ餅などの「麺食」です。中国の餃子は水餃子が一般的。哈爾浜では最近流行っているという「東風餃子王」に行ってみました。皮をこねるのは機械でしたが、具を包むのはやっぱり人の手。12人ほどの調理人達があっという間に包んでしまいました。店で働く人たちもみんなフレンドリーで、私の持っているデジカメに興味津々。「それはビデオじゃないのか?」とか「普通の写真みたいにプリントできるのか?」とかいろいろ聞かれました。最後は「ぜひそのカメラで撮って欲しい」と言われ、彼らの姿をカメラにおさめてきました。味。そうそう、味ですが、やっぱりおいしかったですよ。私の大好きな香菜を混ぜ込んだ餃子やピーマンの餃子もGOODでした。別のお店で食べたロバの餃子(!) やトマトの餃子、キュウリの餃子も日本では味わえないものばかり。どれを食べても素材の香りがちゃんと残っていて、食が進みました。

[家常菜](家庭料理)
おなかをこわしていたので、家庭料理もかなり食べました。スナップエンドウみたいな豆と豚のスペアリブを煮込んだものや、キュウリとクラゲの和えもの、豚肉の細切り炒め、キュウリと豆腐皮の和えものなど、家で簡単に作ることのできるものばかり。キュウリとクラゲの和えものの作り方を紹介しましょうか。
<1> キュウリ2本をせん切りにする。
<2> クラゲは水で戻して塩抜きし、軽くきざむ。(クラゲの代わりに薄焼き卵や湯葉の細切りを入れてもおいしい)
<3> キュウリとクラゲをあわせ、砂糖(小さじ1)・塩(小さじ1/4)・醤油(大さじ1)・酢(1/2〜1カップ)・ラー油(大さじ1〜2)で味を調えてできあがり。お好みで香菜をきざんだものを混ぜましょう。
中国の黒酢があれば醤油は入れなくて大丈夫。また、ラー油は自家製のものをお勧めします。ごま油(1/2カップ)に唐辛子の輪切り(1/4〜1/3カップ)と八角(2〜3個)を入れて火にかけます。唐辛子が焦げない程度に炒めて辛みを出します。火からおろして冷ましたものを瓶などに入れて保存すればいつでも自家製ラー油が使えます。餃子のたれに入れたりするとあっという間に中国の味!

[朝鮮菜](朝鮮料理)
遼寧省は朝鮮半島のすぐ隣り。朝鮮族の人々も多く住んでいます。そういうわけで朝鮮料理のお店も多いのです。今回は「狗肉(犬肉)」を食べるのが目的の一つだったので、朝鮮料理のお店に連れていってもらいました。犬とはいっても小さいものではなく、ある程度大きさのある犬を食用にするようです。取れる肉は少量なのでかなり高価とのこと。皮や内蔵の料理もいただきました。どれも唐辛子やその他の香辛料をたっぷりと使っているので、不思議と臭みはありません。柔らかい肉は煮込んだ牛肉のようで、カンガルーよりもおいしいと思いました。その他、桔梗(ジエゴン)という漢方素材を使った前菜も食べました。そうそう、私がおなかをこわしてご飯が食べられなかったとき、お母さんがこの店から朝鮮冷麺をテイクアウトしてきてくれました。

[肥牛火鍋](しゃぶしゃぶ)
東北ではしゃぶしゃぶが大人気。今回は「日月潭」という店に連れていってもらいました。牛乳を使ったスープでしゃぶしゃぶをするのですが、これが思ったよりもおいしいのです。羊肉と牛肉を注文したのですが、一人が500gくらい食べてしまいました。もちろん野菜も春菊や香菜、白菜、ほうれん草、キャベツなど、山盛りにいただきました。意外なおいしさだったのがジャガイモ。5mmくらいの厚さにスライスしてあったのですが、これを鍋で煮て食べるとほくほくのうまさでした。

[青年点](農村料理のお店)
文革時代の農村家庭を模して作られた店内で、コーリャンや雑穀マントウ、山羊の肉や内蔵などをいただきました。やっぱりコーリャンよりも米、雑穀よりも小麦の方がおいしいと実感しました。でも、山羊の肉と内蔵はおいしかったですよ。

 

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犬の肉は柔らかくておいしい


東風餃子王の料理人達


餡儿餅(シアルビン)は中国の味


これが日本風カレーライス!


9年ぶりに出会ったパンダアイス


列車の弁当「盒飯(ホォファン)」


牛乳しゃぶしゃぶは意外とイケル


雪のマークの大雪ビール


楽天利(ロッテリア)のハンバーガー


肯徳基(ケンタッキー)のメニュー表

 

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