エピローグ
さて。 博物館から出てホテルに戻った私たちは、夜の散歩と称してバンド(外灘)に出掛けた。 ここは、旧租界地区で、西洋風の建造物が今なお残っているところである。そういうものを見たいのも山々であったが、私たちの目的はただ一つ。アツアツのカップルの姿を見ることであった。中国広しといえどもカップルが悪びれる様子もなく歩いているのを見ることができるのは上海だけであろう。上海とはそういうところなのだ。 距離にして800mくらいだろうか。あまりの寒さに、カップル達に負けないほど接近してしまった私たち。不覚であった。でもこの寒さの中で食べた粽子(中国チマキ)のおいしかったこと。 さて。上海最後の夜は「火鍋(フオグオ)」で更けていった。火鍋については 以前に述べた通りである。そして一夜が明ける。 いよいよ帰る日。ドラちゃんともお別れである。私たちは午後の便で日本に帰国する。ドラちゃんは午後の列車で天津に帰って行く。午前中はドラちゃんが列車の中で食べるもの(もちろん食堂車で食事をしてもいい。でも一人旅の場合はパンなどを買っておいてそれを食べた方が安全である)を買いに街へと出掛けた。 今日は23日。明日は24日、クリスマスイブである。どこもクリスマス風に飾られている。去年も12月20日〜23日の間、上海に滞在したがこれほどクリスマスの賑わいは見られなかった。あちこちでクリスマスケーキやクリスマスプレゼントの包みを持っている人と行き逢った。 さて、ホテルに戻って旅行社の人を待つわけだったが・・・ 実は私たちが大ボケだったことは最初に書いた通りである。 しかし上海空港に迎えに来た旅行社の小姐(お姉さん)も大ボケだった。迎えの車を何時に寄越すかを教えてくれなかったのだ。すっかり慌てた私たちは日本のJALパックに国際電話をかけたり、現地で代行している旅行社に電話をしたりして、パニック状態だったのだ。(それでもしっかり観光にでかけては食べ歩いていた私たちって・・・) 結局帰国前夜に連絡が取れて事無きを得た。ただし、私たちと同じツアーに中年男性一人がいたのだが、彼は集合時間になってものんびりと部屋にいたらしい。誰といたかを述べるのは避けることにするが、彼が何のために一人でツアーに参加したのか、多いに疑問の残るところであった。 空港ではどこかのツアー客が迷子になり、本来ならば福岡便に乗らなければいけないのに、東京便の待合室で待っていた。(彼は乗る飛行機の離陸時間が迫っているのに登場案内がないのを不信に思って、私に飛行機のことを聞いてきた。多分彼は無事に飛行機に乗れたことと思う・・・) 中国の空港は日本ほど親切ではない。これは空港に限らないが、それでもそのことをしっかりと肝に銘じて旅行をして欲しいと私は心から思う。 その他、書き足りないこともかなりあるが、このコーナーはここで終わることにする。 |
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散歩コース・観光コースとしては最適。 |
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ちょっと香港みたいで楽しい。 |
クリスマスのディスプレイ。 |
上海は夜もにぎやかなところだと実感。 |
この値段、高いか安いか? |
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