街歩き

 

文化の違う国に行くといろいろな発見があるもの。

人、建物、服装、習慣、思想・・・さまざまなものが日本と違うことに気がつく。そんな違いを知るためには街をぶらぶら歩くのが一番。何も考えなくていい。何も買わなくていい。とにかくのんびり歩いてみることをおすすめする。(ただし。スリ等の行為には注意!)

大きな通り、公園、デパート。なかでも面白いのは市場ではないだろうか。上海でおすすめなのが「福祐路」。去年訪れたときには蚤の市もあったのに、今年は普通の市場があっただけだったのが残念。あやしいものをたくさん売ってたな。あの蚤の市では。ニセモノの「夜光盤(夜光の皿)」は夜光塗料がぬってあった。本物ならそんなものをぬらなくても光るはずなのに。ニセモノの「羅盤」もあった。そういうものを見るだけでも楽しかったのに。今年は「旅游節」ということで一掃されたのかもしれない。それでも生活のために必要な市場だけは残っていた。むしろ去年よりも活気があったかもしれない。

幅2mほどのせまい通り(もっとせまいところも・・・)。そこにびっしりと露店が並んでいる。肉屋・魚屋・八百屋・サトウキビ屋・なんでも屋などなど。ドラム缶でヤキイモを焼いていたり、店先で麺を茹でていたり。そこを途切れることなく人が歩いていく。こちらの店をのぞいては、こんどはあちらの店をのぞきながら。その混み具合といったらまるでお祭りの縁日である。

ニワトリを生きたままぶら下げて歩いている人もいれば、両手いっぱいに新鮮な野菜を買っていく人もいる。白身魚やエビのすり身団子を買っていく人。きっと今夜は家族で鍋を囲むのだろう。(ニワトリは頼めばその場でさばいてくれます。慣れない人は毛をむしるところまでやってもらうといいでしょう。・・・と言っても単なる旅行者ならそんなものを買ってくる必要はありませんが・・・)

日用品を売ってる店では信じられないくらい安い値段で(普通の商店やデパートと比べて。当然日本と比べて、ではない)洗面器や石鹸箱などが手に入る。このあたりをひやかすのもまた一興である。

でもやっぱり一番楽しいのは食べ歩き。なにがなんだかさっぱりわからないものを買い食いするときのスリルは他では味わえまい。

その他にも歩いてみるといい場所はいろいろである。上海なら次々と建築されるデパートもなかなかいい。まるで中国以外の国に来たかのように明るいデパートには驚いてしまう。つっけんどんな店員の態度や暗い照明が当たり前だった時代はもう終わったのかもしれない。(でもね。でもね。買い物をすると会計は別のカウンターでしなければいけないんですけどね。店の人が言うままにカウンターを探して歩いたらフロアを一周してしまったことも。。。お願いだからちゃんと教えて・・・ (T T)) 売っているものも中国メーカーのものに混じって日本のモノが並んでいる。(こちらはちょっとお高い・・・)

あとはいわゆる名所。行きたくない人は行かなくても一向に構わないがちょっと覗いてみるとこれはこれで興味深い。例えば外攤(バンド)。ここで写真を撮っている人々はなかなかのものである。それぞれがポーズを作り、ご満悦である。あるいはここを歩くカップルの姿。道端で売っている粽子(中華チマキ)よりもアツアツである。中国の人々は慎み深いと思っていたがどうもそうではないらしい。ここでも新しい発見ができること、間違いない。

のんびり、のんびり歩くのはなかなか楽しいものなのだ。


自由市場を覗く。
ごった返す人々にたじたじ……


何処で何が売られているのかわからない。
とにかく人の波をかき分けて進む。


生きたままの鶏を売っている場所。
鴨や七面鳥の姿も見える。

基本は量り売り。
もちろん鶏も目方で売る。


市場で売られていたいろいろな麺。
基本は小麦粉だけど、
それ以外の材料で作られた麺もありそう……


餅の一種。
上海は米文化だということがよくわかる。
食事にうまく取り入れるわけですね。


観光地では飾り文字が人気。
名前を書くときれいな模様にしてくれる。


この技は芸術的。
私も書いてもらえばよかったかも。

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