【8月20日(月)】 晴れ
7時過ぎにのんびり起きて、ぼんやりテレビを見る。
NHKの国際放送は便利でいいなあ。
9時にホテルを出て南京路に向かう。
今日は本屋でたっぷり買い物をするのだ!

もう無くなったのかと思っていたけど、 壁新聞は健在。
みんな食い入るように、今日の新聞を読んでいる。
さあ、今日の朝ご飯はマックだ!

「麦香脆鶏巻」というちょっと変わったのを注文してみる。
日本語に訳せば「マッククリスピーチキンロール」ってところか。
8元のところがイベント期間中で6元。
店員のおばちゃんが持ってきたのを見たら、フライドチキンだった!
慌てて「違うよ。こっち、こっち」と言うと、
「あらあ。値段が同じだから間違えちゃったわ。あっはっはっ」と豪快に笑われた。
味は……確かにクリスピーだけどぼそぼそしすぎ〜

ふと隣席を見れば、若い女の子が、パンケーキ片手に携帯電話をいじっている。
うーん、中国も変わったなあ。
昔の中国は、「小さい」「軽い」「簡単」な携帯がよしとされていたけど、
今の中国では高機能な携帯が幅を利かせているようだ。
これも時代の流れか。

南京東路をぶらぶら歩いていると、路上床屋さんを発見!
おお、懐かしい。 よく公園でこういう風景を見たけど、
南京東路という繁華街で見るのは初めてだ。

こっちは刃物研ぎ屋さん。
包丁やはさみを持った人が列を作っている。
今でもまだこういう職業は需要があるんだなあ。
スーパーでちょっと買い物をした後は、上海で一番大きい書店「上海書城」へ。

福州路にあるこの書店は、7階建ての相当大きい本屋さんだ。
下から上までじっくり見ていく。
私は料理本にとくに興味があって、毎回面白そうな料理本を買って帰る。
日本食の本は結構勘違いも多くて面白い。

今回見つけたものはおにぎりやお寿司の本。
大胆な創作寿司もあって、ページに目は釘付けだ!
そのほか、量詞辞典や成語辞典など、仕事に使えそうな辞典も何冊か買う。
二胡のCD(カラオケ伴奏CD付き)もお買い上げ〜♪
もっともっと欲しかったけど、値段も結構高いし、かさばるし、重いので諦める。
ちょっと疲れたのでスタバで休憩してから、一度ホテルまで戻ることにした。

途中で見つけた公衆電話。
最近は携帯電話の普及で、道端の公衆電話は徐々に姿を消しつつある。
このあたりは日本と事情が同じだ。
せっかくなので、いつもと違う道を通ってみる。
ついでにスーパーで蛋黄肉粽(黄身と肉入りチマキ)を買う。
これを昼ご飯にしようっと。

おやおや、これはザリガニか。
なかなかいい色に茹で上がっているではないか。
だらだら歩いていると、「炒麺大王」という看板が目に入った。

何?
焼きそば大王だって?
一度は通り過ぎたもの、あまりに気になったので引きかえす。


作っているのを覗いていると、「1皿4元よ。食べてかない?」と小姐。
そだね。 ちょっと味見してみるか。
早速店内に入ってテーブルの前に座ると、炒麺とスープが出てきた。
炒麺の麺はちょっとソフトめんっぽい太さとやわらかさだ。
ここにキャベツとモヤシ、豚肉が入っている。
味付けは醤油かなあ。
なんだかもそもそするけれど、意外と口に合う。
日本の焼きそばの原型かな。
スープはカレー味でかなりおいしい。
あっという間に皿をカラにすると、
「お腹減ってるなら、もうちょっと入れてあげるわよ」と小姐。
いやいや、もう充分ですって。(^^;)
他の人は、ご飯に炒めものをぶっかけた丼を食べていた。
よかった。
こういう店も残っていたんだなあ。
さらに方向を見定めて、歩いていく。

近所の食堂から持ってきたご飯を 家の入口で食べている家族もいた。

私はあまりに暑くて水分が欲しくなり、アイスを買うことにした。
さんざん迷って、黒米入りのアイス。
これ、もちっとしていて、意外とおいしかった。
ちなみにアイスは1本1元。
あっという間に食べ終わり、手元に残るゴミ。
うーん、ゴミ箱、ゴミ箱。

あった。
リサイクル可とリサイクル不可の両方が一緒になったゴミ箱。
上海は結構昔から、道端にゴミ箱があったけど、
こんな具合に分別回収になったのはここ数年だよな。

ホテルに帰って、チマキを食べてみた。
うん、スーパーで買ったわりにはおいしい。
2.8元。
チマキは北京よりも上海の方が圧倒的においしい。
やっぱり米文化の地方だからだろう。
また、北京ではナツメなどを入れた甘めのチマキが多いのに対して、
上海では肉入りの食事系チマキが多い。
これもやはり文化の違いだろうなあ。
さて。
お腹がふくれてちょっと元気が出たので 少し休憩……
16時半頃、ホテルを出かけて、晩ご飯へ。

道端には公衆トイレの場所を示す看板もあって、便利なんだか不便なんだか。(^^;)
今日は帰りをタクシーにするので、とにかく歩く。
雲南南路美食街まで歩いて1時間。
その途中にも、新しいショッピングモールが出来ていたりして全く飽きない。
来年はこいうところで買い物をしてもいいなあ。
どうせこれから毎年上海には来るんだから今年は下見のつもりで。

しかし、車が増えたなあ。
といってもタクシーが多いけど。
以前は「大衆」か「強力」しか乗っちゃダメ、
なんて言われていたタクシーだけど、いまやどのタクシー会社も安全になった。
ただ、エアコンが効くかどうかというった 車体の良し悪しはあるけれど。

ここは「川妹子」と言って、5年前に食事をしたお店。
四川料理の店だったんだけど、閉店したんだね。

よし。
「雲南南路美食街」到着!
まずはお目当ての老四川に入って火鍋だ!

店内はすっかりきれいになったな〜
半分からこっちが火鍋ゾーンで、あっち側が普通の料理ゾーンなんだって。

羊肉が来る。

その他の野菜も揃った。 さあ、火鍋、火鍋。
今日はまだお腹が本調子じゃないから量は少なめにしておいた。
野菜は空心菜と豆苗とカリフラワーね。
うーん、久しぶりの火鍋はいい。
おいしい。
ふと思いついてスプライトを追加する。

やっぱり。(≧∇≦)ノ 吸管(ストロー)付きで出てきたよ。
でも、このストローが思いっきり細くて吸いにくいよ〜
結局野菜は半分ぐらい残しちゃった。
肉?
肉は全部食べたし、まだもう1〜2皿はいけたな〜
食後は雲南南路美食街を散歩。

回族のパン(ナン)も、記憶どおりの場所で売っていた。
実はまだ食べたことがないんだけどね。

生の羊肉も切ってる! これは……

「月圓火鍋」のものか〜
この次はこっちで食べてみようかな。
お店の人も何となくフレンドリーだし。

おやおや。 こっちには猫がいる。
私がカメラを構えると、猫はあっという間に家の中に入ってしまった。
外にいたおばちゃんが、「ミィミィ!」と呼ぶと 猫はまたすぐに出てきた。
さすが、飼っている人の言うことはよく聞くものだ。
どの猫がミィミィなのか聞いてみたら、
「そりゃあんた、全部ミィミィだわよ。こっちがお母さん猫でこっちが息子さ」
だって。(^^;)
ああ、「ミィミィ」というのは 「咪咪(猫の鳴き声)」のことだったのか〜

あたりは徐々に暗くなっていく。
うん、そろそろいい時間かも。

これは人民広場のそばにある「大世界」。
もう随分前から閉鎖しているけど、
いつかここがまた活気を取り戻す日が来るのかなあ。

道端にはマンゴスチン売りが集まり始めた。
これも以前は見られなかった風景。
昔はマンゴスチンなんて無くて、ほとんどが桃売りだった。
これも変化の一つ。
500グラムで7〜8元なんだって。
安いな〜
さて。
人民広場から地下鉄に乗って、「陸家嘴」まで行く。

ここは浦東。
東方明珠のすぐ真下だ。


ここに世界一眺めのよいスタバがあるのだ。
黄浦江沿いにあって、外灘が一望できる。

アイスコーヒーのトールサイズを1杯買ってテラス席に出てみると、
ちょうど1つ席があいていた。
太好了!(ヤッター!) のんびりバンドを眺めながらボンヤリする。

正面には4日前に行った「M on the Band」が見える。
項を吹き抜ける風も爽やかで、
黄浦江を行ったり来たりする船の灯りも一つの風景として溶け込んでいる。
そうか、ここ上海はトルコのイスタンブールと何となく似ている気がしたけれど、
それは東洋と西洋の文化が融合した 水の街だからなんだな……

夜景を見ながら流し撮りの練習をしたりして……(笑)

1時間以上ぼけ〜っと夜景を眺めてから 帰途のタクシーに乗った。

ホテルの前に着いて、今まさに料金を払おうとしたところで、
タクシーのメーターが23元→24元に!
「あ〜!」と声を上げると、運転手は落ち着いたもので
「不好意思!(お気の毒〜!)」だって〜
さあ、さあ、今度はホテルでゆっくり風呂タイム。
風呂から上がってテレビのニュースをつけると、
中華航空機の爆発炎上事故を繰り返し放映していた。
間一髪のところで全員が脱出したようでホッとする。
そういえばロンドンに行ったときはコンコルドが着陸時に事故を起こしたし、
やっぱり私が日本を留守にすると 世界中で大変なことが起こるようだ。
きっと私は日本に必要な人材なのね。
[本日の教訓]
* まだまだ上海には昔の姿が残っている。
* どんどん新しい店を開拓していこう。
(旅行中の日記を再構成しました)
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