【8月15日(水)】 曇り一時雨
朝はホテルでおとなしく朝食。

さすが花園飯店(ホテルオークラ)。 朝食メニューも豪華である。
ついうれしくてあれもこれも食べてしまう。
トーストはもちろんハムと野菜をはさんでサンドイッチにする。
これが私の定番なのだ♪(←威張れることではない)
朝9時〜9時半はウチのクラスの自主練習。

ホテルの会議室を取っておいてもらったので 各自ギコギコ練習する。
前日、ウェイウェイ先生に「開放弦をしっかりやりなさい」 と言われたので10分くらいはその練習。
ニシキヘビの皮の状態をこれで整える。
そして思い思いに練習したあと、最後にみんなで1回通して終了。
検定試験は午後3時ということで、 かなり時間があいてしまった。
とりあえず近所のスーパーまで買い物に出かける。
もちろん水を仕入れるためだ。
そしてどこか公園を見つけて練習をしようとしたところ、 不運にも雨。
仕方ないのでまたホテルに戻り、
男子部屋(ウチのクラスは男性2人女性3人で参加)でしばらく練習。

ちょっと心配なモモである。(笑)
ちなみに右側のモモは、 私の二胡ケースにいつもくっついている子である。
その後昼ご飯を食べに出かけると、 結婚式の撮影をしているカップルを発見。

末永く幸せになれよ〜〜〜♪ お昼はホテルの近くの「糖朝」で。

香港風ヌードルとマンゴープリン。
朝食をしっかり食べたので、お昼は軽めということで。
さて。
14時半にホテルのロビーに集合して、 上海音楽学院に向かう。
中国語の話せるメンバーが何人かいるので、 それぞれが各タクシーに一人ずつ乗る。
上海音楽学院は全面的改装中のため、 本来の正門が使えず、変なところから入門。

これが仮の正門である。(笑) 門をくぐると、とりあえず食堂で待機。

どうやら我々二胡教室のメンバーが 一緒に受験できるように便宜を図ってもらい、
そのうえ全員で待機できるように 部屋も用意してくれているらしいのだ。
食堂で待っている間、周りを見回すと受験者は全員が子供。
つまり、中国では検定試験を受けるのは子供なのだ。
子供のうちに検定試験に合格しないと その子の将来は無い。
そんなわけで大人になってから検定を受ける人は ほとんどいないのだ。
でも、我々は全て大人。 ちょっと浮いている。(^^;)
子供達の弾くのを聴いていると、 そりゃあもう、上手いものだ。
子供は上達も速い。 ただ、所詮子供は子供。
テクニックは非常に素晴しいが、 残念ながら一つの演奏として聴いた場合、
その音色や表現に感動するほどではない。
うむ、勝ったな。(←相当な自信)

その後、試験を受ける建物に移動し、 会議室でしばし待つ。
そしていよいよ検定試験の会場へ。
私は2級なので、初歩の初歩である。
1級〜10級まである中の、 やさしい方から数えて2番目。
教室に行くと、調弦をしてくれるおねえさんもいる。
番号順に呼ばれるのかと思ったら、 我々5人はたったかたったか教室に入れられ、
順番など関係なく名前を呼ばれて弾くことになる。
ひょえ〜〜〜っ! ここで私の中国語が役に立った。(^^;)
各自の名前や検定で弾く曲、 試験官からの質問などの通訳として一仕事した。(笑)
自分の順が終わると教室から出て行き、 最後が私であった。
まずは練習曲。
あーあーあーあー
指が〜、離れる〜 指と指の間隔がなぜか離れすぎてしまい、 音程が高くなる〜〜〜
………大失敗。(^^;)
続いて検定曲。
どれでもいいというので 私は「八月桂花遍地開」を演奏。
27小節くらい弾いたところで、 「好! 好!」と言って止められる。
長い曲なので途中までで終了なのだ。
弾き終わったあと、 「非常好!(とてもよい)」と言ってもらったので
結果的には大丈夫だと思うけれど、 練習曲が悔やまれる〜っ
全員の検定が終わると、解散。
私は同じクラスのSさんと一緒に歩いてホテルまで戻ってきた。
途中、スーパーに寄ったり、スタバに寄ったりして 思い思いに買い物をする。
集合時間ギリギリにホテルに戻って、 今度は「検定お疲れさま会」へと出かけた。
場所は愚園路と江蘇路の交差点近くにある「福 一零三九」。

老房子を改造した素敵なお店で、 私一人だったら間違っても行かないようなところである。(笑)
料理はすでに予約済みで、次から次へと出てくる。
でも、検定を終えて飲んだビールが最高!
緊張も解けて、程よく酔いがまわる。
料理も片っ端から手をつけるが、 どれもあっさりしていて食べやすい。

まずはクラゲ。
これがコリコリした食感で いつも食べているのよりおいしい!

これは…なんだっけ?
ちょっと記憶から抜けてます。

こちらはお魚。
唐揚げ状になってます。
骨もなくて食べやすい。

フルーツのサラダ。
グレープフルーツやパパイヤが入っていて マヨネーズ風のソースがかかってます。

アヒル肉に、シャーベット状のソースがかかってます。
これはひんやり冷たくておいしかった〜

レンコンにもち米を詰めて煮たもの。
これはこのあたりの名物料理かな。
私は結構好き。

今回のお料理の中でも面白かったのはこれ。
玉子から芽が生えてます。(笑)
「これを食べて、私たちも早く芽が出るといいね」 と言いながらいただいた。

イカです。
やわらかくて食べやすかった〜

エビ。
思わずたっぷりすくっちゃいました。(笑)

東坡肉も美味。
とてもやわらかく、これを食べておけばプリプリの肌間違いなし。
下に隠れている玉子もおいしかった♪

桂魚。
上海といったら桂魚が有名。
これはお店の方が骨から身を外してくれました。
川魚の味です。

胡椒味の牛肉。
これは昨夜のがおいしかったかな。

フォアグラ。
フランスパンの上にのってます。
焼き立てアツアツをいただきました。
生臭くなくて美味。

こちらは上海蟹を使った料理。
蟹肉を閉じ込めた胡麻団子や 蟹の甲羅に蟹肉をのせて焼いたものは絶品。
濃厚な蟹の味がうれしい。

豆苗だって言われたけど、 普通の豆苗より大きいの〜

豆はやっぱりほっとする味。
レンゲですくってかぱかぱ食べる。

豚肉と豆のスープ。
アヒルのような金華ハムのような濃厚なダシが出てました。

これは上海の屋台でも見かけるもので 炸餅(ご飯を油で揚げたもの)。
もちろん屋台で食べるより上品な味でおいしい。

上海といえば小籠包。
これは言わずもがなのお味。

最後はウェイウェイ先生の大好きなデザートで〆る。
これは昨夜の方が香りがあっておいしかったかなあ。

もちろん果物も。
今回はスイカと竜眼でした。
上海の方では竜眼のことを「桂圓」って言うんだよ〜

みんな満腹満足して帰る。
一人360元。
豪勢な晩餐会でございました。

灯りのともる老房子は美しい。
レストランの呼んでくれたタクシーに人を乗せ、
行き先を運転手に告げて 次々とタクシーを出していったら……
私の乗るタクシーがなくなってしまった!(笑)
仕方ないので一人で通りに出てタクシーを拾う。
うう、頼まれたことをしただけなのに 貧乏くじをひいてしまった。
中国語が話せることが裏目に出てしまった〜!
でもまあ、そこはそれ、慣れた上海なので 普通にホテルまで帰りついた。
さあ、明日は自由行動。
なんだかんだと話し込んでいたらすでに2時半。
明日は大丈夫か?
[本日の教訓]
* 検定前には、まず深呼吸。
* 練習さえきっちりしていれば検定は怖くない。
(旅行中の日記を再構成しました)
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