新食代 〜6日目〜

体調は何とか快復。起きたら早速シャワーを浴びてさっぱりする。いくら快復したといっても、無理は禁物。頤和園は諦めて、市内をぶらぶらすることに決定。
仕度をしながらテレビをつけると、いつものように《奔月》というドラマをやっていた。ここのところ毎日見ていたので、続きが気になっていたのだ。ちょうどいい。とりあえず放映を最後まで見ることにする。
9時過ぎにホテルを出て、前門へ。ぶらぶら歩いて、サンザシの実を干したものをようやく見つけた。これにお湯を注いで飲むと、酸っぱいけどおいしいんだよね。早速購入。ついでに胡同を歩いているとお腹が減ってきたので(そりゃそうだ。昨日はロクな物を食べてないもの)、韮菜餅(ニラと卵を小麦粉の皮で包んで焼いたもの)を買って食べた。1元(約13.6円)。これが今日の朝ご飯。
大柵欄を歩くついでに「天福茗茶」でお茶を買う。すぐ近くに老舗の「張一元」というお茶のお店があるけど、私はいつもここで買う。いつも、大量のお茶を買うので、奥に案内されて茶芸を見せてくれるのだ。今回も2kg近くのお茶を買い、お茶とお菓子をご馳走になった。
その後、記憶を頼りに胡同を歩きつづけていくと、2年前に見かけた猫がいた。真っ白な体に左右色の違う瞳。あのときはおばあさんがそばにいて、「写真を撮っていい?」と聞くと、「1枚1元」と言われたんだっけ。ふとそのことを思い出して近づいていくと、猫のそばにいたのは、あのおばあさんではなく、違うおばさんだった。あのおばあさんはどうしちゃったのかな? おばさんは「ほらね、目の色が違うんだよ。珍しいだろ?」と猫を存分に見せてくれた。ありがとう。でも、もういいよ。(^^;
そのままぶらぶら歩き、無事に琉璃廠にたどり着いた。ここではとく買うものはないけど、清の時代の街並みがそのまま残されているので雰囲気がいいのだ。とにかく無意味に歩き回る。そのうちにちょっと疲れてきたので休むことにする。休むと言えば……スタバでしょ?
ということで、バスで西単に移動。いつものようにスタバでフラペチーノを飲んでしばし休憩。確かにスタバは高い。フラペチーノ1杯が25元もする。こういうところで私が休憩することに、賛否両論あるだろう。「そんなもったいないことしないで、もっと節約したら」とか「同じ金額を出すならホテルにでも行ったら」とか「もっと中国的な茶館で休憩すれば」とか、いろいろな意見もあるに違いない。そのいずれももっともだと思う。だけど、旅の途中でホッとできる場所。そういう場所を見つけるのは、決して容易ではない。でも、ここなら寛げるということがわかっているので、ついつい寄ってしまうのだ。私ももう、決して若くはない。できるだけ無理はしないように、と決めているのだ。
たっぷり休憩したあとは、タクシーでホテルに戻る。何しろ荷物が増えちゃったからね。ホテルに戻ると、またポーターのお兄ちゃんに明日の朝のタクシーのことを確認された。ありがとう。もう十分わかったから。(^^; 部屋に帰ると、ちょっと頭がふらふらする。やっぱり病み上がりなのにちょっと無理しすぎたかな。
4時くらいまで休憩してから、王府井まで食事に出かけることにした。途中でお土産をまた買い込み(北京ダックとか。どうやって持って帰るつもりか?)、東方新天地までたどり着いた。本当は、夜市で晩ご飯にするつもりだったけど、座って食べたくなったので、ここの美食街でよさそうな店を探す。すると「新食代」というフードコートを発見。これ、大連の太平洋百貨にもあったな。よし、じゃあ、これだ。ここで食べよう。ぐるぐる回って、おいしそうなものを探す。大抵のものは10〜20元だ。冷麺、炒飯、餃子、鉄板焼き、小吃など、いろいろある。「麺が食べたい!」と思いながら、自分の猛烈な空腹に気付いてご飯ものを物色してしまう。結局、香港風の焼き飯セットを注文。量が多くて食べきれなかったけど、まあまあの味だったかな。
さてさて。昼にもらったスタバのタダ券(タンブラーやマグを買うと1杯無料券がもらえるのだ)があるので、帰りにマンゴーフラペチーノと取り替えてもらった。これをずるずる飲みながらホテルに戻り、明朝のチェックアウトについてホテルで尋ねる。何しろ朝5時に出発なので、そんな時間にチェックアウトが可能かどうか心配だったのだ。聞いてみると大丈夫だというので、安心した。部屋に戻って着替えてから、足底マッサージをしてもらいに地下まで降りた。ここ数日の疲れでかなり脚はむくんでいたけど、マッサージのおかげですっかりラクになった。
明日はいよいよ桂林。朝の出発も早い。今夜は早く寝よう。
本日の歩数は18781歩。

[本日の教訓]
◎ お腹の調子が悪いときは、常にトイレの場所を把握しておこう。
◎ 食事に困ったときはフードコートも意外と便利。


前門あたりの路上果物屋さん。
結構種類が豊富。
昔はこんなになかったよ。


大柵欄を散策する。


お茶の老舗「張一元」も
最近はペットボトルを売り出した。


胡同で見かけた猫。
ちょっと目つきは悪いけどフレンドリー。


胡同(路地)をぶらぶら歩く。


清代の街並みを再現した琉璃廠。
筆や硯、書画などを売っている。
お土産がいろいろそ揃う


露店で見かけた毛沢東バッジ。
結構いろいろな種類があるようだ。


北京のスタバでタンブラーを購入。
これでドリンク1杯サービス。


東方新天地の美食街で夕ご飯。
量が多くて食べきれない…


洗面器のような大きさの丼に
なみなみと麺が入っているので油断できない。

 

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