広州人 7日目〜

■ 82日(火)

大変! 寝過ごした! 6時半に目覚ましをかけておいたのに、目が覚めたのは7時過ぎ。別に早く起きなければいけないってことはないんだけど、早起きしないともったいないじゃない? やっぱり昨夜遅くまで起きてたから寝過ごしちゃったのかな〜 失敗、失敗。
とりあえず支度をして朝食を食べに下りる。……え"っ? こんなに豪華な朝食でいいの? ごはんに納豆はあるし、パンの種類も豊富だし、ハムにチーズもいろいろあるし。食べてみると、今回の旅行の中で、一番米がおいしい。さすがペニンシュラ系、超豪華なホテルだ(←そのわりに11万円というチープな値段。ラッキ〜♪)。フルーツもマンゴスチンやドラゴンフルーツがおいてあって、なんだか南国を感じるな〜
食後、まずは西漢南越王博物館へ。ここには翡翠でできた玉衣があるのだ。古代、中国では翡翠が常に冷たいという性質から、翡翠で死者の体を包んでおけば腐敗しないと信じられていた。そこで体全体を覆うほど翡翠を縫いつないで作られた玉の衣服を王の遺体に着せたのだった。寸分の狂いもなく切ってつなぎ合わせた衣は見所十分であったが、残念ながらここは撮影禁止。中国の博物館なのに撮影禁止って珍しいな。
続いて陳氏書院へ。ここは全国の陳姓の人のための宿泊地として用意されたもので、陳さんなら誰でも泊まることができたらしい。途切れることなく観光客が訪れ、今では陳さん以外の人々でも賑わっている。
さて、観光が終わった、今度はお買い物タ〜イム! 中国に来たら絶対寄りたいのが本屋さん。日本で買える中国書籍は種類が限られているうえに、値段も高い。現地で買えば1/3くらいの値段で買えるんだもんね。早速天河広場の北側にある新華書店であれこれ見繕う。悲しいかな自分で持てる重さには限界がある。1階の郵便局から日本に送ってもいいんだけど、ある程度の量を送らないと、逆に高くついてしまうのだ。本を買い込んだところで、やっぱり暑さにやられてしまった。もう、倒れそう…… とにかく天河のスタバで休憩ね。アイスコーヒーを飲むにはスタバしかないんだよね。マックもケンタッキーもホットコーヒーしかないからね。というわけで、昨日もらった無料券でアイスコーヒーのグランデを1杯(←本日の昼ご飯)。近くの席ではおじさんがマンゴー・フラペチーノを苦虫をつぶしたような顔で飲んでいる。ストローが詰まって中身が吸えないらしい。別の席では地下の惣菜コーナーで買ってきた寿司を片手にマンゴー・フラペチーノを飲んでいるおにいちゃん。……その食べ方、おいしい? 向こうのテーブルでは歩き疲れた家族が勝手に座って休んでおり、店員から「勝手に座らないように」と注意を受けている。また別のテーブルでは、バリスタの研修を行っている。広州では毎月新しいスタバが開店しており、そのための社員採用にも力を入れている。普段コーヒーを飲む習慣のない中国なので、こういう社員研修は必須なのだろう。だからって客席ですることか?(^^; 一応バリスタには広東語だけでなく、普通話も話せることが求められているようだ。
一息ついたら、地下鉄でホテルに戻る。途中、いつもと違う通りを歩いてみると、市場があったり、日用品店があったりで、なんだか生活感いっぱいの通りだった。歩いてるだけで楽しいけど、日中の暑い空気の中、店番をする人も往来の人もごろりと横になって休んでいた。広州の人がこうなんだもの、そりゃあ私はバテるはずだ。とりあえずホテルに戻って休むことにしよう。ホテルの近くのコンビニ(セブンイレブンだった)でスプライトを買って、ホテルの部屋で横になる。買ってきた本をパラパラめくっているうちに、いつの間にうとうとしてしまった。
疲れも結構とれたので、5時頃にホテルを出て北京路へ向かう。ここには後輩(←広州の中山大学に留学していた)が教えてくれた、おいしい四川料理のお店があるのだ。いや、あるはずなのだ。まだあるといいなあ。昼間、ホテルの近くを偵察したときには、以前あったというおいしいお店はなくなっていたからな〜 北京路のお店がまだあるか心配なんだけど。北京路を通り抜けたところに「川品香辣蟹」というお店はちゃんとありました! ここでは四川風の蟹の揚げ煮がおいしいらしい。まずはビールを注文してメニューとにらめっこ。隣りのテーブルのおばあちゃんがなにやら話しかけてくるが、広東語は全然わかりません。ごめんね。どうやらおばあちゃんは、いつもこの店でワンプレートの晩ご飯を食べ、残ったものはパックに入れてもらって持ち帰るらしい。広東語が分かれば、いろいろお話できたのにな〜 さて、注文。まずは蟹の揚げ煮。それから海老料理。あとは季節野菜の炒め物。蟹は1斤(500g)が38元なんだけど、2.2斤のものをいただく。季節野菜はナントカとカントカとナンダカがあるという。いや、言葉が聞き取れないのではない。聞き取れてはいるのだが、意味がわからないのだ。たとえば。日本語でカタツムリのことをなんて言う? 「カタツムリ」という人もいれば「マイマイ」という人もいるだろう。それと同じで、中国でも地方によって野菜の呼び方が違うのだ。普通話では「巻心菜」というのがキャベツのことだけど、成都の方では「蓮花白」と言うそうだ。空心菜も普通話では「空心菜」というが、ガイドの宋さんは「茼茼菜」と呼んでいた。ドライバーの張さんは「カンクン菜(文字は不明)」だと主張して宋さんと喧嘩してたし。なので、店のおねえさんが言っていることは分かるんだけど、それが何をさしているのかがわからないのだ。私は空心菜が食べたかったので、「多分空心菜だろう」と思ったものを繰り返してみた。ま、正解だったんだけどね。(^^)v 蟹の方は辛さを聞かれたので、「微辣」「中辣」「加辣」の中でもっとも辛い「加辣」にした。店のおにいさんに「辛いよ?」と言われたけど、全然平気でした。もっと辛くても大丈夫。さすがにお昼を食べなかったせいかお腹ぺこぺこで、あっという間に海老も蟹も食べてしまった。おいしかったよ〜♪
帰りはいつものようにスタバに寄り、最後の無料券を使ってマンゴー・フラペチーノのグランデをいただきました。今日は早めに寝ようっと。

[本日の教訓]
* 広州でも普通話は通じるぞ!
* 体力に応じて、適宜休みながら行動しよう。

(旅行中の日記を再構成しました)


なんて豪華な朝ごはん。
納豆なんかも食べちゃいました。


初めて乗る地下鉄2号線。
ちょっと南北線に似てます。


西漢南越王博物館。
中は基本的に撮影禁止。


これは公開されているお墓。
本当は翡翠の玉衣を撮りたかった!


子供ってこういうところに乗りたがるのね。


陳氏書院に来ました。
結構観光客が多い。
西洋人の比率が多い気がする。


全国の陳さんを無料で泊めるための施設が
陳氏書院なのです。


こういう何気ないところに
りっぱな彫刻があったりして。


天河の本屋さんに来ました。
ここに来れば大抵の本が見つかります。


というわけで、私も本を買いました。
料理の本をたっぷりとね。


烈士陵園です。
ここの駅をいつも利用してます。


ホテルから1本行ったところの通りには
たくさんの露店が出ていました。


古いビルと新しいビル。


マンゴスチンがいっぱいある!


並ぶ商店には、日用品なども。
こういうところが楽しいね。


市場の野菜コーナー。
みんな暑くてぐったりしてます。


市場の肉コーナー。
やっぱり暑いのでみんな休んでます。


晩ご飯は「川品香辣蟹」で。
ビールが体にしみます〜♪


1.1kg
の蟹を料理してもらいました。
おいしかった〜!


海老も1皿注文しました。
これもてんこ盛りでいただきます!

 

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