北京家庭菜

初めて行ったとき、「こんなに中国的なお店があっていいの?」「味も雰囲気も中国だけど、これで日本人に受け入れられるの?」と不安になりました。そして心の内で「残念だけど、きっとこの店は、そう長くはもたないだろうな…」と密かに思いました。
ところがどうして、いつも客で賑わっていて、いつの間にか地元の名店(?)となっていました。現在は千歳烏山駅(京王線)にも店舗があります。

北京家庭菜
つつじヶ丘駅(京王線)

1. 店の雰囲気が中国。
2. 盛りが多くて大雑把。
3. 杏仁豆腐が最高に美味。

雰囲気:★★★★★
味  :★★★★★

文句なく5ッ星。

店内にはごくごく普通のテーブルと椅子。そして中国風の飾りがあちこちに。箸も中国同様、太くて長くて使いにくい! でも、そこがまた、このお店の味だったりします。

豆腐干と胡瓜を和えた冷菜の“冷拌豆絲”。“豆腐干”は豆腐の水分を抜いて平べったくしたもの。これを細く切ったものが“豆腐干絲”になります。あっさりさっぱり食べられます。

“蒜茸空心菜”は空心菜をニンニクとともに炒めたもの。日本ではあまり馴染みがないかもしれませんが、茎の真ん中が空洞になっている空心菜は、シャキシャキした歯ごたえがあります。ちなみに“蒜茸” の“茸(ロン)”はキノコじゃなくて、「みじん切り」という意味です。

私の好きな料理と言えばコレ。“[虫豪]油生菜”です。レタスの歯ごたえを残したまま、オイスターソースで炒めたものです。家でも簡単に作れるのがいいでしょ?

このお店の名物が“北京鉄板餃子”。中国の“鍋貼(グオティエ)”とはちょっと違うのですが、豚肉とニラではちきれそうな餃子は、日本で食べる普通の餃子ともまた違います。

普段は食べないのですが、中国の麻婆豆腐が恋しくて、つい注文してしまいました。辛さの調節が出来るということだったので、「四川の麻婆豆腐と同じ辛さにして!」とお願いしました。

“叉焼生菜炒飯”は、大きめゴロゴロに切ったチャーシューとレタスが入った炒飯。値段は1080円でちょっと高めに見えるけど、実はこれ、3人前くらいあるんです。大勢で取り分けて食べるのがオススメ。

鶏肉のささみと野菜を炒めた焼きそばが“鶏柳炒麺”。普通のソース味とはちょっと違います。麺も中国麺らしい太目のタイプ。これまた3人前くらいあります。食べるときは要注意!

お待たせしました。杏仁豆腐です。小ぶりの丼(味噌汁のお碗より大きいよ!)いっぱいに盛られたとろぷるの杏仁豆腐。中国ではあまりデザートって見かけないけど、ここのお店では食後に絶対食べてしまう……

こちらは“芒果布丁”、そう、マンゴープリンです。マンゴーそのものを食べているみたいに濃厚で、こちらもデザートとしてはおすすめです。“杏仁豆腐”も“芒果布丁”も、500円という値段がまた魅力的!

 

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