昨夜は23時半に寝た。結構早めだったはずなのに、またしても今朝は6時に起きられず、6時半になってしまった。とりあえず、周荘行きをどうするか悩む。なんとなく体調がよくないのだ。食べすぎかなあ。疲れかなあ。とにかく調子が悪い。それに、豫園のそばにでる露店で煎餅(ジエンビン)も食べたいんだよね。ああ、でも、今回上海に来たのは周荘に行くためだったんだよね。どうしよう……
結局、ホテルの朝食はパスして、まずは豫園まで行くことにする。周りを歩いて、記憶を頼りに、露店が出てる場所を探す。あ、あった! あれだ! 早速近づき、2元払って煎餅を焼いてもらう。これこれ、この味。これさえ食べれば、なんだか元気になれそう。そう、本当に元気が出てきた。周荘に行く元気も出てきた。よし、バスターミナルに行ってみよう。まだ周荘行きのバスがあれば、それに乗ろう。
そう決心し、豫園を出て、タクシーに乗る。そして、これが大失敗。道路は大渋滞で、40分以上かかってしまった。タクシーのメーターは30元! 信じられない! 9時過ぎにターミナルに着き、チケットの有無を聞いてみると、まだあるという。早速それを買い、チケットを見ると9:05発。ちょ、ちょっと、今9:03だよ! 慌ててトイレだけすませ、すぐにバス乗り場に行く。一昨日も来たから、だいたい様子はわかる。外に出て係員にバスを教えてもらう。そして、バスに乗り込めば、あとはバスが勝手に周荘まで連れて行ってくれるという寸法だ。今回は往復のバスと周荘の入場券のみのチケットだ。周荘に着いたら、あとは自由に観光すればよい。帰りのバスの時間だけ確認し、いよいよ周荘の街に私は降り立った。人力タクシーの呼び込みを振り切り、自分で街の入口まで歩く。タクシー代の5元が惜しいわけではなく、自分の足で歩きたかっただけだ。私は歩くのが好きなのだ。
街並みは西塘に似てるけど、かなり広い。ここは瀋万山が水を引いてきて作った街だという。その水路は井の字型に作られていて、その川の両側に、食堂や土産物屋が並ぶ。魚やエビの干物を売っている人もいる。ちょっと観光客慣れした様子だけど、それでも一人でぶらぶら歩いていると、気分がゆったりしてくる。やっぱり水のそばはいい。途中、つい、干しエビを買ってしまった。買ったはいいが、どうするつもりか?
お昼はどうしようかと迷ったけど、あまりお腹が減っていなかったので、おじいさんの売っている焼餅(シャオビン)のようなものを買って食べてみる。3枚1元。食べてみたら、サクサクしていておいしかった。塩味がついていて、とても素朴な味だ。これ、明日の朝ごはんにいいかも。あわててもと来た道を戻り、おじいさんに「もう3枚ちょうだい!」と言うと、「おいしかったかね?」とたんたんと包んでくれた。
帰りのバスが2時半にあるので、1時半くらいに遊覧地区を出る。ここで青菜包を売っていたので1個買って食べる。あんまりおいしくないけど、観光地だから仕方ないよね。2時前に停車場に行くと、運転手に「今、掃除中だから2時15分に来なさい」と言われた。ちょっとヒマを持て余しながら待合室で時間をつぶした。
バスは2時半過ぎに出発し、私は案の定寝てしまった。明らかに寝すぎである。はっと気付くと、すでにバスはバスターミナルに着いていた。時計を見ると16時。1時間半で着いちゃった! 行きは2時間もかかったのにな〜
まだ時間が早いので、いろいろ考えた末に襄陽服飾礼品市場に行ってみることにした。ここに行けば、今回の旅程は全てこなしたことになる。地下鉄に乗っているうちに、ふと気付いた。もしかして、襄陽服飾礼品市場は「行ったことがない」と思っていたのだが、2年前に「行ったことがある」のではないか? そう、淮海路を歩いているときにふらふらと露店が並ぶところに迷い込んだことがあった。もしやあれが襄陽服飾礼品市場なのでは? そしてその予感(?)は的中。やっぱりここは来たことがある。ものすごい数の露店が並び、客も多い。人をかき分けながら歩いていくと、毛沢東ライターを見つけた。蓋を開けるとメロディが流れ出す。これ、欲しかったんだ〜♪ そんなわけでお買い上げ。
市場を出て、淮海路を歩き、今日も新天地まで行った。ここ、観光客も多いし、おのぼりさんも多いけど、何となく好きだな。そして、南京東路の食料品店で探し物をしたが、欲しかったものが見つからなかった。うーん、残念。さあ、それじゃ、夕ご飯を食べに行きますか。今日はあんまり食べてないからお腹減っちゃったもんね。
一昨日、「絶対食べに来よう」と心に誓った小楊生煎館。呉江路の小楊生煎館まで行く。ちょっと列ができていたけど、それほど長くはない。早速2両(8個)買って、2階の席に座って食べる。一昨日は服をビタビタに汚しちゃったけど、今日は汚さずに食べるぞ。そう思いながら食べてたんだけど、結局気付いたら服はスープでベタベタになっていた。周りを見回すと、服を汚してる人はだーれもいない。みんな生煎を食べて○十年というベテランばかりなのだろう。私のように昨日、今日のド素人ではないのだ。私もいつかは彼らのように生煎道のプロになりたいものだ。
外に出てイカゲソ焼きと羊肉串を食べて、今日の夕食は完了。しめて10元(約130円)也。こんなに安くていいかしら?
帰る道で、また一昨日のスタバにより、無料チケットでモカを1杯飲んだ。旅の途中はどうしても疲れがたまる。私にはコーヒーがエネルギーの源なのだ。
ホテルに戻り、ちょっとゆっくりめに風呂につかり、デザートに糖葫蘆(昨日買ったやつね)を食べた。帰国の準備も完了。疲れたけど楽しかった。VCDも買ったし、糖葫蘆も食べたし、生煎も煎餅も食べた。したいと思うことは全てした。たった3日だったけど、ぎゅっと旨みの詰まった3日間だったよね。また来られるかな。また来たいな。上海。不思議な街だ。それほど歴史が長いわけでもないのに、歴史の重要な部分を占めている街。いつかまた、この街をもっとゆっくりと歩き回ってみたい。
(旅行中の日記を再構成しました) |

通学途中の学生達。
賑やかに楽しそうに登校していきました。 |

大好きな「煎餅」を作っている!
中に油条を巻き込んで…… |

ハイ、完成。
作ってる夫婦は、もしら2年前にも会ったことが…? |

豫園の周りの風景。
オールド上海そのままの雰囲気。 |

豫園商城はおみやげも買える。
困ったときはここへ来るといいね。 |

9回曲がり角のある橋「九曲橋」。
魔物は真っ直ぐにしか進めないからだという。 |

服も置物も箸も宝石も、なんでもあるよ! |

今日のメイン・イベントは周荘。
中国随一の水郷といわれるこの街は
「東洋のベニス」とも言われている。 |

周荘名物草団子。
店のおばちゃんが「ホラ」とガイドブックを指さした。 |

街の中には井の字型に川が走っている。
川を舟で遊覧することも出来る。 |

舟は8人で80元。
西塘は12人で80元だったから、ちょっと割高。 |

古い音楽や、昆劇を見せてくれる
野外舞台もあった。 |

買ったあとでもう一度買いに行ったら
おじいちゃんは「おいしかったかい?」と言った。 |

「襄陽服装礼品市場」はすごい!
2年前もそうだったけど、
とにかく露店がひしめき合っている中に
お客がウジャウジャいるのだ! |

店の兄ちゃんは、カメラを構えたらピースした。 |

今、流行りのエッグタルトは4個で10元。
いい匂いだったので、私も買っちゃった。 |

またまた来ちゃいました。
だってここの生煎は本当においしいんだもん。 |

ほら、一口かじれば、こんなにスープが!
私はどうしても服を汚さずには食べられなかった… |

上海はお金持ちが多い。
家だって100万元以上のものがザラだ。 |

コンビニで見つけた冷凍の丼。
冷凍のうな丼もあった。 |

コンビニの様子は日本とほぼ同じ。 |

これがお世話になったカード。
右上が交通共通カード。
バス、タクシー、地下鉄に乗れる。
左下のは地下鉄専用のカード。 |