太湖船 2日目〜

昨夜は24時半に寝た。今朝は6時に目覚ましをかけた。なのに、なぜか起きたのは6:40!すぐに仕度して、朝食を食べに降りる。別においしい料理というわけではないので、適当に食べておく。そして、懐が乏しいので、とりあえず7時半に2万円を元に交換する。1751元になった。113円ってところか。まあまあのレートである。
そのまま外に出て、南京西路まで出てみる。地下鉄に乗るかタクシーに乗るか迷ったが、ちょうど向こうからタクシーがきたので、すかさず手を挙げた。このタクシーで市内の南西にある上海旅游集散中心まで行った。ここは上海市内の観光バスだけでなく、郊外や近郊へのバスも出している大きなバスターミナルなのだ。とりあえず、まずはチケット。カウンターで聞いてみると、今日の西塘行きツアーはまだ残っているという。そこで1枚購入。8:35発。130元。ん? 西塘行きのチケットって100元じゃなかったっけ? まあ、よい。
チケットを買ったはいいけど、どこに行けばいいか分からなかったので係員に聞いてみると、親切に教えてくれて、バスのところまで案内してくれた。素晴らしい。
バスは時間通りに出発したが、なんだか様子がおかしい。そう、私はバス往復+現地の入場料のみのチケットを買ったつもりだったのに、このバスにはガイドがついていたのだ! ガイドはまだ若い女の子で、なかなかかわいいが、早口なので聞き取れない。まあ、いいか。適当について歩けば問題ないだろう。
前日の夜更かしの疲れか、バスの中で寝てしまっていたが、いつの間にかバスは停車していた。そして降りる乗客たち。ん??? もう降りるの? 私の仕入れた事前情報に寄れば、上海から西塘までは2時間半。まだ10時だから、到着するには早い。変だなあと思いながら降りてみてわかった。このバスは西塘だけでなく、嘉興(上海から西塘に行く途中にある)にも寄るツアーだったのだ。ここで荘園を見学し、さらに呉鎮(書家である)の記念館にも寄った。もう12時になるんだけどどうするんだろう、と思っていたら、ガイドに案内されたのは梅園飯店のレストラン。なんと、このバスツアーは食事まで付いていた! 食事は野菜から肉、魚までおかず8品に、白いごはんとスープ、焼売がついていた。豪華だ。しかも、味はまあまあで、満足度は高い。
食事が終われば、いよいよ西塘へと出発。西塘は、今、中国人に人気の古鎮で、水郷の1つだ。このツアーも親子連れや地方からの参加者も多い。西塘に到着後、しばらくはガイドの案内で、あちこちの博物館や記念館を回る。明・清時代のものを陳列しているところが多く、ボタンや服装、瓦など、その種類は多岐にわたる。狭い通りを歩き回ると、まるで清の時代の街に迷い込んだような気がする。そして1時半に、「3時半まで解散! 時間になったらバスのところまで戻ってきて」と放り出されることになった。まあ、いいんだけど、2時間をどう過ごすか、急遽計画を立てる。まずは遊覧船だよね。ガイドブックに寄れば一人15元と書いてあったけど、実際には定員12名で80元。つまり、大人数で乗れば安く上がるが、一人で乗れば一人で全額払わねばならないのだ。途方にくれていると(それほど大袈裟な問題ではない)、前にカップルがいた。彼らも船に乗りたいらしい。そこで、彼らと船賃を折半し、私が30元、彼らが50元払うことで手を打った。船頭が櫂を8の字を描くように漕ぎ始めると、水面をゆらゆらと舟が動き出す。カップルは、最初、写真を撮って楽しんでいたが、そのうちにイチャイチャし始めた。イチャイチャするなら、船の上でなくてもよかろう。でも、まあ船代を折半してもらったし、性格も悪くない二人だったので許す。私ってなんて心が広いんだろう。船の上から見る街は、悪くない。岸よりも低い位置から街を見上げると、小さい街も大きく見える。昔の人はこんな風に過ごしていたのだろうか。
あちこち歩き回っているうちに、あっという間に時間が来る。バスに戻り、帰りはそのまま寝てしまった。気付いたらバスがターミナルに入るところで、時計を見ると17時だった。1時間半で帰って来られたんだ。早かったな〜
ついでにちょっと免税店を覗いたけど、とくに買うものもない。今回の旅行はフリーツアーを利用しているんだけど、そのツアーのおみやげは免税店で引き換えねばならない。今日は引換券を忘れてしまったのでプレゼントはもらえなかった。この件は明日まで持越しね。
その後、地下鉄に乗って人民広場まで移動。駅を出たところで糖葫蘆(サンザシの飴がけ)を見つけたので、これを食べながら歩く。この付近、2年前と随分変わっていて迷ってしまったけど、無事に南京東路にたどり着いた。ここで食料品店などを覗いて、自分のものや頼まれたものを買う。相変わらずの大混雑で、ここはやっぱり上海一の繁華街なのだなあ、と思う。南京東路を歩いていると、なんだかお腹が減ってきた。そこで「飛龍鶏王」という店で生煎(ションジエン)を食べることにした。2両(8個)で6元。カリカリに焼いた皮をかじると、中から溢れ出すスープ。おいし〜♪ どうして日本にはないのかな〜 私としては、小籠包よりもこっちの方が好みなんだけど。横浜の中華街にも生煎を出す店が入ってるけど、あそこのはこんなにカリカリじゃないし、スープもほとんどないんだよね。ああ、日本に帰ったら絶対コレが恋しくなりそう…
そして地下鉄を利用して呉江路に移動。ここは2年前に見つけた食堂街なのだ。あのときには食べなかったんだけど、その雰囲気は今でも思い出すとワクワクするものだった。当時はまだガイドブックにすら載っていなかった通りだったけど、今では紹介されるようになった。私は世の中より一歩先んじていたわけだ。呉江路を歩いていると羊肉串があったので買ってみる。12元。結構人気のある屋台らしく、人が並んでいるので期待して食べてみると、私の選択が正しかったことが証明された。アツアツの羊肉串はおいしかったな、もう。そして小楊生煎館の前を通る。ここは2年前、食べたかったんだけど、行列がすごくて食べられなかったんだよね。お店の人たちが次々と生煎を作っているのを見ていると、なんだか私も食べたくなった。そこでテイクアウトで1両(2元)入れてもらう。そのうちに、熱いうちに食べた方がおいしいことに気付き、パックをあけてその場で食べ始めた。ふと気付くと、顔もコートも、ぜーんぶスープまみれ。とにかくかじればスープがほとばしるのだ。水の入った風船に針を刺すようなものである。口の中を火傷してしまったけど、火傷するだけの価値はある。
すっかりいい気分で南京西路を歩き、ホテルへと戻り始めた。途中にあったスターバックスに入り、フラペチーノを飲んだ。ふと見ると、上海の文字の付いたマグカップを発見。異様に大きいけど、これは記念になりそう。125元の大物をお買い上げとなった。すると、トールサイズのドリンク1杯無料のチケットがもらえた。うれしい! これ、明日使おう。しかし、上海の人はオシャレだ。もう20時半だというのに、のんびりおしゃべりしながらカフェタイムなんてうらやましい(←一応私もカフェタイム中)。
コーヒーで元気も回復したので、ホテルまで歩いて戻った。途中のコンビニで火鍋の材料(スープの素)を買ってみた。すでにスーツケースは満杯だ。大丈夫か?
(旅行中の日記を再構成しました)

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今日は朝から「上海旅游集散中心」へ。
バスのチケットを買って西塘へ小旅行。

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バスの発着所は上海体育場の横。
このスタジアムはアジア最大で8万人収容できる。

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なんと昼食もたっぷり!
おかずは野菜がおいしかった。
でも、そのごはんは多すぎるって……

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西塘は古鎮として最近人気の街。

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西塘にあったボタン博物館。
古今のボタンを集められていて、とてもきれい。

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西塘名物の「燻青豆」。
塩豆のような感じでおいしい。

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あっという間にチマキを包む。
その早業は見事としか言いようがない。

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街の中を流れる川には
いくつもの橋がかかっている。

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わりと有名な「銭塘人家」。
すでに昼食を食べてきたので
ここでは何も食べられず、残念。

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上海市内にある吉野家のメニュー表。

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上海市内にはミスドもある。
ちょっとオシャレな雰囲気。

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新しい娯楽施設の新世界。
う〜ん、誘惑が多そう……

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南京東路を通る観光車。
この道は歩行者天国なので、車はこれだけ。

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上海名物の生煎。
中にはスープたっぷりの肉餡が詰まっている。

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おいしい羊肉串屋さん。
回族の人がやっている屋台はウマイのだ。

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こちらは生煎の老舗「小楊生煎館」。
いつも長い行列が出来ている。

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次々と、鮮やかな手つきで生煎を包む。
見ているだけでも面白い。

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結局、誘惑に負けて買ってしまった。
テイクアウトにしてもらったけど、すぐに食べちゃった!

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スタバでしばし休憩。

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無意味なライトアップ。
誰が何のためにやっているのかわからないけど
歩道がこういう状態になっていた。

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コンビニで見つけた生茶と聞茶。
でも、これ、砂糖入りなんですよ〜

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スタバで買ったシティ・マグ。
これがまた、デカイんだなっ

 

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