そして、帰国 〜9日目〜

いよいよ帰国。そんな今日も晴れです。まさに天晴れ。
朝5時くらいから目が覚めてしまい、ベッドの中でゴロゴロしていた。だって外が明るいんだよね。6時くらいに思いきって起きあがり、さっさと身支度した。そして南山賓館の方へ歩いて行った。途中、中山広場で老婦人たちの踊りを見たりして、中国の朝を味わう。もう歩きなれた七七街を通り、トゥルトゥルちゃんに会いに行く。いたいた。トゥルトゥルもすっかり私に甘えて、膝に乗ったり、私の手をはぐはぐしたり。飼い主のおじいさんも目を細めて喜んでいた。
そして1週間ぶりの朝市へ。今朝は豆腐脳をまず1杯。続いて燻肉大餅を買う。店の人たちは私を覚えていて、「瀋陽に行ってきて、昨日帰ってきたんだよ」というと、とても喜んでくれた。「今日の午後に日本に帰るんだ」というととても残念がり、「今度大連に来たらまた絶対食べに来てね」と言ってくれた。こっちの人たちは「今度はいつ来る?」「来年来る?」と必ず聞く。私が仕事ではなくて観光に来ていることを知っていても、「来年またいらっしゃい」と必ず言ってくれる。それが守れない約束だとわかっていても、異邦人の私にはとてもうれしいものだった。
さて。お腹もふくれたところでまた七七街を歩いてもと来た道を引き返す。途中に幼稚園があったので写真を撮り、門のところに貼ってあった給食メニューを撮っていると、中から松嶋菜々子に似た先生が出てきた。「あなたはどこから来た人?」と松嶋菜々子が聞く。日本から来たと答えると、菜々子嬢は「あなたも幼稚園の先生なの?」と言う。私だって日本にいるときは松嶋菜々子に(声が)似ていると言われている。日中松嶋菜々子対決だと思ったが、まあそんなことはどうでもよい。
そしてさらに歩いていると、故障したタクシーが停まっていた。それを男3人と女1人で必死に押している。修理場に車を移動させたいのだが、修理場は坂の上にあり、どうしてもその段差が乗り越えられないらしいのだ。そこで私も「手伝うよ!」と言って一緒に力を合わせたが、どうしてもうまくいかない。そこで周りにいる人たちをさらに3人連れてきて、大人8人で押したところ、なんとか車は坂の上まで上っていった。修理場のニイチャンが、「君は韓国人?」というので、正直に「まさか。日本人だよ!」と言うと、みんな驚いていた。私、日本人なのに背が高いからね。でも、朝からいい仕事したわ〜 みんなが「一緒にお茶を飲んで行って!」と言ってくれたけど、あとの予定もあるのでそのまま失礼した。
何か気分がよかったので、コンビニでアイスを買って食べ、マイカルまで歩いて行った。9時の開店を待ち、食料品や文房具など、いろいろなものを自分の目に焼き付ける。そしてまたまた(恒例の)マックに寄り、コーラを1杯。本当はアイスコーヒーが飲みたいんだけど、中国のマックはコーヒーはホットしかないんだよね。
ホテルに戻ってテレビをつけると面白そうなドラマをやっていた。小蔓(←女)と区(←男)というカップルがいるのだが、区がばったりと昔の彼女である蘇小姐に再会する。区は蘇小姐に未練が残っているが、蘇小姐の方は区の現在の彼女であるところの小蔓のことが気になる。そして小蔓の方は昔の男(今は有名な歌手になっている)とアレコレあり…… 見ているうちに、想像通りの方へと話が進んで行き、小蔓と区の未来がとても気になったが、ここで惜しくもタイムアウト。そろそろ空港に向かわなければならない。重い荷物をひきずり、フロントでチェックアウトを済ます。タクシーを拾って空港へ一直線。
空港に着いてみると、せまい空港の宿命か、私の乗る便のチェックインは12:15〜13:15と時間が決められていた。何しろカウンターが6つしかないので、全ての便の手続きをこなすには、時間を区切るしかないのだ。私はまだ時間があったのでコーヒーを飲んで休憩。ランチタイムでにぎわう食堂を見まわしながら、ここは4年前と全然変わらないなと思ってホッとした。
チェックアウトでは私のスーツケースが重過ぎて(30kg!)、中国人GHの女の子に「重量オーバー! 760元!」と請求されたが、横にいた日本人のANA職員に「大丈夫ですからね」と言われ、事無きを得た。だって、飛行機に乗ってみたらガラガラだったんだもん。そりゃあ私の荷物が重量オーバーしても平気だよねえ。
飛行機は定刻に出発し、追い風の影響で定刻の20分前に日本に着いた。帰りのフライトも、その後の税関通過もスムーズだった。終わりよければ全てよし。空港でバスを待つ間、2階のカフェテリアでカレーを食べた。そういえば去年も帰国後一番にここでカレーを食べたんだっけ。日本に帰ってくるとカレーが食べたくなるんだよね。
こうして私の中国旅行は無事に完了。来年はどこに行こうかな、とすでに鬼に笑われそうなことを考えてます。
本日の歩数は17611歩。

[本日の教訓]
空港のチェックインは、できるだけ日本人に担当してもらおう。


中山広場で踊るおじさんとおばさん。
これが健康法なんでしょうか。


路上の床屋さん。
まだ残ってたんだね〜


朝市で売っていた生クラゲ。
これがおいしいのだ!


豆腐脳はたっぷり入って1元(15円)。
持ち帰り用は袋に直に入れてくれます。


七七街の幼稚園。
子供を連れてきたお母さん達に出会いました。


空港建設費90元は
こういう紙切れです。


大連周水子空港のカウンター。
国際線のカウンターは6つしかないのダ。


ガラスの向こうは国内線待合室。
あっちの方が面白そう……

 

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