さよなら三角…… 〜9日目〜

とうとう最後の日が来た。朝早く起きて、天壇公園まで歩いていった。昔ながらのヨーグルトドリンクを飲んだり、豆腐脳(いわゆる朧豆腐)を食べたり、北京の朝を目一杯楽しむ。前門をぶらぶら歩き、大柵欄を抜け、胡同を通り、そしてホテルまで、約3時間半のお散歩。

ホテルに戻り、荷物の確認をしたらチェックアウト。とくにトラブルもなくそのままタクシーに乗り、空港まで。しかし、便利になったね。昔はタクシーといえば客をだますのが常で、最後の最後まで気が抜けなかったものだけれど、今はタクシーの運転手も礼儀正しくなり、だまされることもほとんどない。空港までの道も正規料金で走り、快適な道中だった。途中、北京の街を眺めていたら、昔短期留学をしていたときのこと、その後何度か北京を旅したことが思い出されて、なんとなく涙が出てきてしまった。ちょっとびっくりして、慌ててサングラスをかけた。

空港に着き、タクシー代を払い、空港建設費(90元)を払ったら、財布の中に350元残っていた。別に無理して使い切ることもないが、日本円にすると約5千円、かなり使い出がある。そこで、生まれて初めて、空港の免税店で買い物をすることにした。あれこれ買ってもなかなかお金は減らない。チョコレートを買い、ぬいぐるみを買い、のど飴を買い、やっとの思いで残ったお金を使い切った。久々に日本語を話す人たちを見て少し混乱した。彼らのお金の使い方はすごい。日本円で万単位の買い物をしていく。なんだか少しいやな気分になりながら、空港内の喫茶店でコーヒーを飲み(44元もした!)、旅行最後の日記をつけた。

そして北京に別れを告げ、私は機上の人となった。

[教訓]
自分の足で歩こう。納得のいくまで歩こう。
余程のことがない限り、お金は減っていかない。気合を入れて買い物をしよう。
空港の中の免税店はやっぱり高かった。おみやげは外で買おう。

 

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街の求人広告。
中国では身長がモノを言います。


天壇公園・回音壁。
壁の内側で左右離れて立つと互いに声が聞こえる。


天壇公園・祈念殿。
釘を一本も使ってないんだって。


高速道路の料金所。
なんだかお茶目なゲートになってます。


空港ロビー。
これからチェックインカウンターに入ります。


セキュリティチェックに並ぶ人々。
結構混雑してます。


なんだか随分きれいになりました。
昔は汚かったもんね。


待合室も広々。
やっぱり空港はこうでなくっちゃ。

 

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